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「つぐない」と「いつか眠りにつく前に」 [映画]


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つぐない 
2007年イギリス映画

いつか眠りにつく前に 
2007年アメリカ映画

同年に公開のこの映画、両方にベテラン女優ヴァネッサ・レッドグレイブが出演している。
そして、奇しくも、どちらの映画でも、過去の過ちを悔いて回想するという役どころである。

作品としてはアカデミー賞作曲賞受賞の「つぐない」の方が良くできていて完成度も高かったと思うが、内容的には少しでも明るい結末に近い「いつか眠りにつく前に」の方が共感できる部分が多かった。
「つぐない」は「少女の嘘が招いた悲劇」が、「いつか眠りにつく前に」は「人生には過ちがつきもの、過ちがあってもいいじゃない」という言葉が胸を衝く。

人生の晩年になって、「誰にも言ってなかったけど、実はこういう過去があって・・・」というような、そんな過去のある人ってどれだけいるんだろう?

両方の映画ともに、舞台はイギリスとアメリカそれぞれの「お金持ちの家」という設定で、そこのお嬢様とその家の使用人の息子が恋に落ちたり、彼らを取り巻く人間の禁じられた恋やすれ違いの恋の悲しい結末を描いている。

お金持ちの家でもなく、禁じられた恋もすれ違いの恋もなかった私。「独り相撲の恋」、「勝手な恋」、「恋だと勘違いしたすっとこどっ恋」みたいな、笑い話みたいな情けない恋もどきしかなかった私には、「実はね・・」と語る過去が無い。

美しいイギリスや海辺の家を舞台に、秘められた苦しい恋に身をやつすからこそ映画なんだけども、語るべき過去の無い人生もちょっと淋しい。

フットルース Foot Loose [映画]

フットルース/ Foot Loose

1984年と言うから、今から25年も前の映画です。
最近、悪役の多い(?)ケビン・ベーコン主演の、まさに「これが青春だ~」な映画なのですが、ロックもダンスも受け入れられない、小さな田舎町に母親と一緒に引っ越してきたケビン扮するレンが、同じ高校の仲間をどんどん引き込んで、最後は大卒業パーティで終わる・・という筋立て。

歌がどれもこれも大ヒット。素晴らしい~。
レンが、ちょっぴりスネた男の子で、どこかで「自分なんか」と思っているわけなのですが、友達を通じ、町の大人達を通じ、本来の自分を見つけて自信を取り戻していく過程に、見ている私たちも胸が熱くなりました。
よくある話と片づけるには、とっても出来がよかった映画で、それには音楽の効果が非常に大きかったと思います。
そして、男っ気のまるでない女子校出身の私は、憧れに近い思いで見ていた映画です。
最後の卒業ダンスパーティは圧巻でした!
青春ばんざ~い。宝石のごとくそれを惜しめ・・ですね。



最後の卒業ダンスパーティ
Kenny Logginsの Foot Loose

doblog過去記事より

恋のゆくえ/The Fabulous Baker Boys [映画]

このブログタイトル「ふぁびゅらすな日々」の元になっている大好きな映画(1989年・米)
恋のゆくえ/The Fabulous Baker BoysのDVDを購入し、久しぶりに観ました。
やっぱり素晴らしい。fabulous!

フランク&ジャックの兄弟ピアノデュオ「ザ・ファビュラス・ベイカーボーイズ」が、女性シンガー、スージーの加入によって変わっていくロマンチックコメディ(コメディらしいですよ、そうなのかな?)

弟のジャックが行きずりの女性の部屋から、タキシードを着て仕事先に向かう夕暮れ時。
この夕日に照らされたシアトルの街を、もの悲しいトランペットの曲をバックに、タバコを吸いながら歩くジャック(ジェフ・ブリッジス)という、とても素敵なシーンから始まります。

ベイカーボーイズのマネージメントも兼ねている兄のフランクは、妻子がいて家や車のローンもあり、経済的に成り立たせるため、どんな仕事でも取って来る。
弟のジャックは、安アパートに住み、そばにいるのは病気の黒ラブと階上に住む淋しい女の子。酔客相手に同じ曲を同じように弾くのに飽き飽きしながらも、昔の夢を忘れられず、時々馴染みのジャズバーでピアノを弾いては酒で気を紛らわせている毎日。

そんなベイカーボーイズも徐々に二人のピアノだけでは食べていけなくなり、女性シンガーを加えて再起を図ろうとする。。。そのオーディションにやってきたのがスージー。

本当の兄弟でもあるボー&ジェフ・ブリッジスが、勿論そういう目で見るからでしょうが、とても自然な兄弟愛を見せてくれます。
全編を通じて流れる気だるいジャズ・・・。デイブ・グルーシンのピアノ、良いですねぇ。
そうそう、幼い頃ピアノを習った経験のあるブリッジス兄弟も、もう一度練習して、実際に演奏もしてるそうで、長い指と運指がとても美しいです。
そして、スージー役のミシェル・ファイファー。彼女も歌を練習し、実際に歌っています。ピアノの上で歌うシーンは有名ですね。

ジャズの流れるゆったりとした流れの中で、ジャックとスージーの恋のゆくえも、フランクとのデュオのゆくえも、それぞれ波乱がありながらも、最後は生きていくことへの希望を持たせた終わり方になっています。
大人の恋、人生、音楽、そんなものを感じさせる秀作。

エンドロールで流れるミシェル・ファイファーのMy Funny Valentineが心に残る映画。

しかし・・タバコ吸いすぎな二人・・気になる(笑)





びっけさんのところでも紹介されていた、ピアノの上で妖艶に歌うスージー

母べえ [映画]

昨日テレビで山田洋次監督・吉永小百合主演作品の「母べえ」が放映されていました。
その中で、夫の教え子である「山ちゃん」が海で溺れているのを
吉永小百合さんの「母べえ」が助けに行く場面があるのですが
すごいんです、見事なクロール!
さすが、毎日何kmもプールで泳いでいるだけのスイマー小百合さん。
堂々とした泳ぎっぷりで、しかし余りに堂々たる泳ぎだったので
戦時中の、栄養失調でやせっぽちという設定のお母さんの泳ぎにはとても見えませんでした(笑)

夫は、小百合さんの泳ぎより、ワンピースを着たまま海に飛び込んで泳ぎ始めた小百合さんの裾がめくれやしないかと、そればかり気にして「ひゃ~」なんて言ってましたけどね(ーー; まったく男ときたら!

作品としては、最後がどうにもやりきれないというか
もっと良い終わり方があったのではないかと思いましたけど。
メッセージは伝わりましたが、これはそういう映画だったのかなと疑問も湧いてくるような。

何はともあれ、小百合さんはいいなぁ~。大好きです。


トランスアメリカ [映画]


トランスアメリカ
トランスセクシュアル(性同一性障害)の父親と、まだ見ぬ実の父親との出会いを望む息子の大陸横断<トランスアメリカ>の旅。

という説明がついている。
この程度の予備知識しかなかった私は
実は、この「父親」を本当のゲイの役者さんだと思い込んで見ていた。
だって、ものすごくうまいのだから!

例えば、トッツィ(古いね)やミセスダウト等、男性が女装して精一杯女性らしく演じている、その感じがそのままだから。

映画の中で、「顎を削り、のど仏も取った」というセリフがあり、なるほど顎が薄く細いし、のど仏もないなぁ~と、本当にこの人はこういう手術をして、性転換をした男性なのかもね、と。。

何せ、手が大きい。
肩幅もしっかり。
顔の造作も大きく、どう見ても男顔!
ちょっとした時に現れる男っぽい仕草も男じゃなきゃ出来ないだろうというぐらい。

この性転換手術目前の中年男ブリーを演じてるフェリシティ・ハフマンって
「デスパレートな妻たち」の人だったのね。とっても素敵な女性なのに、
この映画では本当に「小さな子にまで見抜かれてしまうおじさん」なのである。

性同一性障害を持ったブリーが誰よりも女らしく
切実に手術を願う一人の女性であるのを痛いほど感じた。

しかし、若いときに一度だけ関係を持った女性との間にできた息子に対して、父親にも母親にもなれない葛藤を感じるブリー。

最後は、母親でも父親でもなく、一人の人生の先輩として息子に接する彼女と
一人で歩き始めた息子との交流は、希望を持たせる終わり方だったと思う。

ボルベール<帰郷> [映画]


色彩の美しさが光る。

アルモドバル監督による、オールアバウトマイマザー、トークトゥハーに続く女性讃歌三部作最終章なんてタイトルがつけられてるけども、ちょっとねぇ・・(笑)

ペネロペ・クルスが美しい。栗坊さんも書いておられるけども
トム・クルーズなんかと映画に出て英語でしゃべってるより
母国語のスペイン語でまくしたてるペネロペの美しさといったら半端じゃない。
スクリーンの中の彼女にずっと見とれていた。
(しかし、「美人は三日で飽きる」と言われてるぐらいだから
彼女の美しさも見慣れてしまったら、それほどでもないのかも知れないけど)

ストーリーは、とってつけたような話で、またまたアルモドバル監督ったら、都合の良い筋立てにしちゃって~~という内容なのだけど、サスペンス仕立てで、つじつまが最後ぴったりあって、よくできている。
そしてなんと言っても、役者さんが素晴らしい。スペインという地、音楽、色彩が本当に美しく印象的だ。

平坦ではない人生を、たくましく生き抜いていく母と娘、
母は娘の元へ、娘は母の元へ戻っていく。

ペネロペの歌う「ボルベール」がしみじみと心に残る。

見に行って良かった(^_^)


追記:ペネロペは口パクで、歌っているのはやはりプロの歌手だそうです。

プラダを着た悪魔&ドリームガールズ [映画]

どちらも最近レンタルしたもの。

そして、どちらも、あんまり面白いとは思えなかった。
どちらもストーリーがつまらない。
見て聞いて楽しむだけの映画ならOKといったところ。

プラダを着た悪魔。
主人公のダサい女の子が一流ファッション雑誌の受付に抜擢され
悪魔のような鬼編集長に、ある意味鍛えられ、どんどんファッショナブルに美しくなっていく様子は「まぁ、受付のお姉ちゃんも大変なのね。でもきれいになって良かったわね。きれいな子、スタイルのいい人は何を着ても似合うわね。メリル・ストリープは、やけに老けた役どころに見えるけど、こんな役本当にやりたかったのかしら?」という感想のみ・・。ストーリーは「それがどうした?なんか違うんじゃない?」みたいなつまらなさ。

ドリームガールズは、ビヨンセ、エディ・マーフィ、ジェイミー・フォックス、ダニー・グロヴァー・・・有名な人達がぞろぞろ出ているんだけど、何に焦点を当てているのか、どれもこれも中途半端な描き方。シュープリームス物語かと思いきや、それに徹しているわけでもなく。舞台なら割り切って見るから面白いのかも知れないけど、どうにもすっきりしない映画だった。
音楽も良かったのは最初のうちで・・。
最後の頃は誰かの歌が始まると飽きてしまって早送りにしたりして・・(ーー;
ビヨンセの美しさが印象に残っただけの映画だった。

なんかこう、心にグっと響くような映画、ないものかなぁ~。


白いドレスの女 [映画]

結局、昨日はTOMMYではなく、一緒に借りた1981年の作品、白いドレスの女を見た。キャスリン・ターナーとウィリアム・ハート出演。
原題はBody Heat
真夏のフロリダで、のっけから汗まみれの映像。
女好きの弁護士と、その弁護士を罠にはめ完全犯罪をもくろむ悪女。

以前テレビで、いや、あれはレンタルビデオだったか、
とにかく一度見ているはずなのに、全然覚えていない。

キャスリン・ターナーが「魅惑のボディ」で、男をたぶらかす、という設定なんだけど、今や、まがい物のおっぱいが当たり前の世の中、悲しいかなキャスリン・ターナーの真のおっぱいは貧弱で見てられない。悪いけど、お鼻も上を向いてて、整形美女を見慣れた今では、あれでたぶらかされる男がいるとはとても思えない。
まぁ、それもこれも25年前の話ということで・・。

思いがけず、ミッキー・ロークが出ていて、ちょっとびっくり。
若いよ、ミッキー!
ウィリアム・ハートも鼻ひげなんて伸ばして、今とずいぶん印象が違う。

筋立てとしては、割とおもしろかったかな。
よくある話といえば、よくある話だが。

ドレスシリーズでは、同時期に作られたブライアン・デパルマの殺しのドレスの方が面白いと思う。

明日こそTOMMY

フライトプラン [映画]

Flight Plan2005年 監督・ロベルト・シュヴェンケ

久しぶりにジョディ・フォスターの映画です。
ネタバレありです。

夫を突然の事故で失い、失意のうちに娘ジュリアと共に、ベルリンからニューヨークへ帰国する航空機設計士のジョディ扮するカイル。しかし、高度1万メートルの上空、自分も設計に関わった最新のジャンボジェットの中で、最愛の娘が失踪。パニックになるカイル。必死になって娘を探すが、400名の乗客・乗員の誰も、娘が一緒だったことを知らないと言う。
娘の痕跡も残っていない。挙げ句の果てに、彼女の妄想ということにされてしまう。
しかし・・。


いろいろ突っ込みどころ満載なのは認めます。
まず、最初のベルリンでのシーン、夫も出てきてますが、あれは何だったんでしょう?
よく言われてますが、伏線のはずなのに、全然伏線になってない。
意味不明のまま、飛行機の中・・。
そして、いかに一番最初に乗り込んだからって、娘の姿を誰も見てないなんてあり得ない。特に前の席に座った騒がしい姉弟なんかは、絶対、後の座席を覗きこむはずだし(これは最後になって「ボク見たよ」とかってつぶやいてる)、第一スチュワーデスの誰一人として姿を見ないのもあり得ない。。。
こういう無理な設定が違和感を抱かせるのだけど
それでも、やっぱりカイルが必死に娘を捜すその姿は実に真に迫っていて
最後に娘を抱いて飛行機から出てきた時は、じんわり涙が出た。
亡くなった子どもの存在が、皆の記憶から消えていき、
母親がパニックに陥るというフォーガットンよりも、当然ずっと真実味があったし
面白かったと思う。

1時間40分ほどの時間で、ハラハラドキドキ、速いテンポで進み
私は楽しめました(゚ー゚)(。_。)(゚-゚)(。_。)ウンウン


しかし、ジョディ・フォスター、かっこいいわ~。



ブロークバックマウンテン [映画]

ブロークバックマウンテン
アン・リー監督。アカデミー賞監督・脚本・オリジナル音楽賞受賞作品。
クラッシュと作品賞を争った名作・・らしいです。

男同士の20年にわたる禁断の愛を描いた話題作ということだけど
賛否両論ある中、私にはどうもピンと来なかった「男同士の純愛」。
しかし、愛って何だろう?と改めて考えさせてくれる映画だった。

同性愛というのは、特に男同士の場合、戦場とか刑務所とか
なんだかそんな閉塞的な場所で生まれる気がするんだけど
ブロークバックマウンテンも、またそういうシチュエーションじゃないだろうか。
人里離れた山の中での羊番の男二人・・。

この映画見てると、男同士の愛って、ものすごく即物的というか
肉体直結というか、肉体が精神的な結びつきよりも大きい気がするのだけど。。

特にジャックの方は、年に数回逢瀬を重ねるだけでは満足できず
メキシコまで行って男を買ったり、他の牧場主と関係を持ったりするわけで
イニスに対してどこか純愛なのかさっぱり分からない。
そもそも、二人ともそれぞれ結婚して子供まで作っているのだから
純愛と呼ぶにふさわしいのかどうか??

男女の愛でも、それぞれ価値観は違うわけだが
同性愛に対して根強い偏見のある西部で、「二人で暮らして一緒に牧場をやろう」というジャックと、幼い頃に同性愛者のリンチ死体を見ているイニスの「そんなことをしたら、どんな目で見られるか。」と拒む、それぞれの価値観の対比は明かで、だからこそ切ない、もの悲しい映画でもあった。

私自身古い価値観にしばられた人間であるから、二人の愛は、結局最後まで理解不能だったのだけど、山々、川、木々、その中を馬で走る二人、羊の群れ等々、映像は本当に美しく、アコースティックなギターの旋律も素晴らしかった。

衝撃的な結末というから、衝撃的なのかと思っていたら
そうでもなかったので、「へ?」という感じで
なんだか映画的に釈然としないぞ~~と思うのだった。

男性なら、この映画理解できるのかな~?

追記:

ダークナイトでアカデミー賞受賞したヒースレジャーのご冥福をお祈りします。

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