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映画:やわらかい手 [映画]

ボロだけどボロボロじゃないのhimehikageさんの記事からTBです。


やわらかい手2007年(イギリス・フランス・ベルギー・ドイツ)公開


主役のマリアンヌ・フェイスフルと言えば、ミック・ジャガーの昔の彼女というぐらいの認識しかなくてhimehikageさんの記事を読むまで、彼女が歌手や役者として現役で活躍していると知りませんでした。

DVDの本編の前に彼女の昔の作品「あの胸にもういちど」の宣伝が入るのだけど、清楚で本当に可愛らしい彼女が出てくるのが、まるで嫌がらせのようで・・。そのぐらい現在のマリアンヌは堂々たる体躯の持ち主になってました(^^;

ロンドン郊外に住む初老の未亡人マギーは、孫の病気の高額な治療費を工面するために、いわゆる風俗の道に足を踏み入れるわけですが、このマギーをマリアンヌが演じています。

孫の治療費のため家を売り、息子の住むアパートの別の部屋に引っ越してきて、孫につきっきりの嫁に代わって息子の家の洗濯をしたりしてるけど、嫁には疎ましがられているマギー。息子も嫁に嫌味を言われても言い返せず、経済的にも精神的にもいっぱいいっぱいの生活をしている。
そんな中、オーストラリアに良い先生がいて、孫の難病も助かるという朗報が。しかし、そんなお金は無い。孫を誰よりも愛しているマギーだけれど、ただの平凡な主婦。手に職もないし、年も取りすぎている。ふとソーホー地区で見かけた「接客業募集」の貼紙を見つけて飛び込んだ先は風俗店。ウェイトレスだと思っていたら、実は・・。

映画の原題はIRINA PALM、イリーナの手のひらor 手のひらイリーナ、彼女のお店での源氏名。
「壁に開いた穴ごしに男をイカせるラッキーホール」(公式サイトの説明より)のお仕事が彼女の仕事だった。

私、これをdobolg時代のトップブロガー、パルモたんの「ザイーガ」で見たことがあるんですが、男性側は南沙織ちゃん(だったと思う)の等身大の写真が貼ってあって、真ん中に穴が開いているんですわ。そこへ中年のおじさんがやってきて、その穴に自分のモノを突っ込むと、裏側にはまさにマギーのような初老のおばちゃん、ホントそこらにいくらでもいそうな小太りの「お母ちゃん」がタオルを持って待ち構えていて、無表情に事務的に手を動かしているっていう図。おっちゃんはまさか反対側に自分の奥さんと同じぐらいのお母ちゃんがいるなんて、夢にも思わないだろうな~とおかしくておかしくて。

で、マギーも一度は「冗談じゃない」と逃げ帰ったのだけど、お店の店長ミキはマギーのやわらかくて滑々した手のひらが、このお仕事にぴったりと見抜くわけ。お金が欲しいマギーは結局仕事を始めるんだけど、最初はおっかなびっくりだったのにだんだん慣れてきて、そのうち、彼女はミキが見抜いたとおり、行列ができるほどの超売れっ子になっていた。

ロンドン郊外の保守的な田舎町、保守的な主婦達の集まり。
食品から日用雑貨まで何でも扱う「何でも屋」の老夫婦と好奇心いっぱいの人たち。
息子の嫁との確執、嫁と母親の板ばさみの息子、孫の難病。

何から何まで息が詰まりそうなマギーの毎日が風俗店での「お手手の仕事」で変わっていったかに見える。
けれど、本質は変わっちゃいない。
私はマギーに誠実さとか純朴さとか昔ながらの日本人の心を見たような気がした。
高額な報酬を提示してきたライバル店に引き抜かれそうになったり、息子にばれてお店をやめさせられそうになったりしたけど、彼女はミキの店で最後まで働くことを選んだ。

マギーはいい年して世間知らずのおばちゃん。
あろうことか店長のミキに「私のこと、商売としてしか見てないのね」などと言っちゃうすっとぼけおばさん。このすっとぼけ、かまととちっくが本当に可愛いのだ。
ミキが彼女のことを婆呼ばわりせず、ちゃんと1人の人間として扱ってくれたことは彼女の自信になったと思うんだけど、ひょっとしたら誤解も与えちゃったかもね。でも、最後はそのミキも彼女を憎からず思うようになるんだけど。

マギーの、マリアンヌの可愛さに脱帽。
決して明るい映画じゃないのだけど、All about my motherに通じるような、母親の愛、聖母を感じさせる映画だった。

(って、読み返すと長いわ~~)


irina.jpg
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コメント 6

ひまりん

この映画知ってます。(観たわけじゃないのがミソ)
wowowでやってて。
他の番組を見てるときに予告があって、それで。
で、観てないのに、思ってた内容とほぼ一致してたのはなんでだろう。(笑)

そして、ふぁーちゃんは大丈夫か?(笑)
by ひまりん (2009-08-31 20:11) 

@ミック

マリアンヌ・フェイスフル。
さすがに面影がありますね。
「あの胸にもういちど」は思春期の中学生あたりには
たまらない映画だったようですけどね~^^

ふぁーちゃんの独白には大笑いしました(笑)
by @ミック (2009-08-31 23:26) 

ふぁびゅらす

>ひまりんさん

なんですと!ふぁーちゃんが何か言いましたかっ???
最近すっかりふぁーちゃんの存在を忘れてました!
この映画の予告、渡辺えり(子)がナレーションやってて
それだと明るいノー天気な映画なイメージなんだけど、
本当はロンドンっぽい曇り空って感じなんだよね~。
でも面白かったです。
by ふぁびゅらす (2009-09-01 06:53) 

ふぁびゅらす

>@ミックさん

nice&コメント有難うございます

「あの胸にもう一度」は見たことが無いんですけど、革ジャンのマリアンヌはかっこよかったですよね!倍ぐらい太っちゃったけど、可愛らしさは残ってます(^^)

で、ふぁーちゃんがイケナイ事を言っちゃったでしょうか・・(--)
わお~~!
by ふぁびゅらす (2009-09-01 06:57) 

himehikage

いい年をして世間知らずな感じが本当によく出てましたね。だけど、誰よりもたくましいところもあって、カッコ良くもありました。

不思議に思ったのは、店の中をけっこううろちょろしてたでしょ? あれでお客さんたち、気づかないのかな。気づいても気にしないのかな。

by himehikage (2009-09-01 22:33) 

ふぁびゅらす

>himehikageさん

うんうん、たくましくかっこよかったですよね!
正直だし、ガッツがある。

で、お店をちょろちょろ。
私も気になった~。エプロンつけた、どう見ても場違いなおばちゃんがお店を歩いて誰も突っ込まないのかな、気にならないのかなと。
お掃除のおばちゃんだと思われてたのかな?(笑)
by ふぁびゅらす (2009-09-02 08:08) 

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