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袖口黒し(最終章) [思い出]

下の下から読んでね~~。

というわけで、書き始めたら止まらない私のへっぽこ文も
そろそろ終わりでありまする~。
またまた長い最終章の始まり~~。

A子は、社長のために、一人暮らしのつましい生活の中からお金を捻出し
社長のくせに着る物には無頓着な彼のためにブランド物のセーターを買ったり
ネクタイをプレゼントしたりしていた。

そして、古いアパートから、小ぎれいなマンションに移ることになったA子、家賃はもちろん社長持ち・・。

おいおい、愛人か?

しかし、何度も言うようにA子は「結婚するまでは清い関係でいたい」という前世紀中頃の古い考えの持ち主だったので、どうも本当に体の関係は無かったらしい。
それに近い行為はあったようだが(A子がクスクス笑いながら話してくれた)、最後の一線を越えなかったのは、社長の良心だったのかもしれない。

何年経っても、結婚の話すら出てこないA子と社長。
「そろそろいいんじゃないの?何でそういう話にならないの?」
「社長ってどこに住んでて、どういう人なの?」
私が聞くと、驚きべきことに彼女は、「社長の住所知らないんだ~。電話番号も・・」と言う!!

えぇぇぇぇ~~~??????
つき合ってる相手の住所も電話番号も知らないなんて!?

そんなのあるわけないじゃない!

A子によると、月~金までは会社で一緒だし、土日は泊まることはないけど、A子のマンションに社長が来る。
用があれば社長から電話がかかってくるという。

「こっちから連絡取りたい時はどうするの?」と聞くと
「待つしかない」と言う彼女。今のように携帯電話の無かった時代の古い話だ。

「住所知りたくないの?電話番号知りたくないの?おかしいよ、それ」と聞くと

「お母さんと一緒に住んでて、お母さんが○○町でお店やってるから、電話もお店の番号なんだって」と彼女。

初めて聞く話だが、そういわれたら、婆ちゃんのお店の電話番号聞いたって仕方ないよなぁ・・と妙に納得。

それなりに、年月が過ぎていき、私も結婚することになった。
結婚式に彼女も来てくれて「次はA子ね」と言うと、それはそれは嬉しそうにしていた彼女だが、私が結婚したことで、彼女なりに今の状態に不満や不安を持ち始めたらしい。

私以外の友人からも「住所も電話も教えない男なんて信用できないし、そんな男と何年もつき合ってるA子、おかしいよ」と言われ、とうとう社長にお店の電話番号でいいから教えて・・と迫った。
だが、しぶしぶ教えてくれた電話番号にかけてみても誰も出ない。
そして、どこかに転送されてるような音が聞こえ、あわてて切ったという彼女。

私も、そして、夫までも「一緒のベッドで寝ているのに手を出さないなんておかしい、絶対ほかに女がいるはず」と確信し、また彼女も社長に詰め寄っては「独身だっていうのが信じられないの?勝手に疑心暗鬼になってればいいだろ?」と逆ギレされ、ますます落ち込む・・の繰り返しが続いていた。

夜中に泣きながら我が家に何度も電話をかけてきた彼女。

私は絶対おかしいと思うのに、彼女にはそれが見えない。

そして、ある日、とうとう、真実がバレる時がきた。

「お母さんが出てきても何でもいい、とにかく彼の家に電話する!」

と電話してみたら、やはり、どこかに転送されて、出てきたのは

なんと、社長のいとこのお局様だった!

その時も彼女は会社に転送されたのだと一瞬思ったらしい。
しかし、夜の10時だ。会社には誰もいない。
なぜお局様が社長の家にいる?いとこだから?

グルグル回るいやな予感。

とうとう社長が白状した。
いとこだと言っていたのが実は妻であったこと。
会社ではいとこと言った方が仕事がしやすいから、そういうことにしていたこと。

何も知らないはずだったけど、A子が電話したからお局様妻にバレたこと・・。

はぁ~~。あのジャガー横田そっくりのお局様が、あの三谷幸喜似の社長の奥さんだったのか・・。知らなかった、わからなかった。他人にしては馴れ馴れしいし、態度が大きいお局様、いとこと聞いて、あぁそうかと納得していたのに、実は奥さんだったなんて。そういえば、社長はA子がプレゼントしたセーターやネクタイは決して会社にはして来なかったという。お局様にバレると困るから?

じゃ、奥さんがいるのに、あの真っ黒なシャツは何?

この期に及んで社長は「あいつは家事を全然してくれないんだ。掃除も洗濯も。だから全部クリーニングに出すんだけど、つい忘れて同じの何回も着てしまうんだよ。あいつとは冷え切ってるんだよ」とぬけぬけと言ったらしい。

だから、このままで。。と社長が言ったかどうかわからないが、彼女もこれで踏ん切りがついた、結婚できない相手と不倫なんかする気はサラサラないし、田舎の親にも「あんた、騙されて・・」と泣かれ、とうとう実家に帰ることになったA子。

今では、田舎で結婚し、二人の子供に恵まれ、忙しい日々を送っている彼女だが
襟や袖口の黒ずみに洗剤をこすりつけるたびに彼女を思い出すのだった。

洗濯もろくにしない奥さんなら、汚れたワイシャツ着てても不思議ではないけど
それで独身判定しちゃマズいよね・・。

さ・・・えりそで口洗い洗剤が無くなったから買いに行ってこようっと~~。

最後に、今でも不思議なのは、社長がなぜ体目当てじゃないのに
A子と何年もつき合っていたのかということ。
少しは彼女に愛情があったのだろうか。
結婚する気もないのに、女の20代後半を独占し、振り回してしまった責任をどう考えているのか?愛情があったなら、そんなことはできまい。
どうも、そこには「ブスなら何をしてもかまわない。怒らないだろう」というような
社長の奢りがあったような気がする。
A子よりも私が腹が立ったけど、当のA子が「もういいよ」と言うのだから仕方がない。



皆様、長々とおつきあいいただきどうもありがとうございました!




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